賢治作品の散歩フロク
メーテルリンクとヘッケルの写真
栗原古城訳の「死後は如何」緒言に「マーテルリンクは神秘の偉大を知りてその前に跪き、霊魂の懾きを聞漏さじとする人である。彼は此点に於てはエマーソンの徒弟でもあつて、而もエマーソンの世間的分子を除いて、もう一層神秘的色彩を濃くした人と云うべきであらう。彼の哲学的論文も殆んどエマーソンと同一程度に達し、而も未だ曾て彼の道破せざる神秘を語っている。エマーソンを哲学者にあらずして聖者と云うならば、マーテルリンクも矢張り此類の人である。彼はベルグソンと同じように、吾等の本姓や直覚に映じ来る本然の使命に従わんと欲するならば、理智一方に偏した外的の空騒ぎを止めて、静思と瞑想とに沈潜せねばならぬことを教えている。此點に於いて彼は昔からの東洋の聖者達と同様であって、今日の科学的物質主義を葬るべき欧州思想界の先駆を為すものである。」とあります。
{この本と併せて高橋五郎氏訳 「心霊学講話」(デゼルチィス原著、玄黄社発行)を一読せられ度い。}と記されて、続いて目次と進み、 第一章 死に対する吾々の迷想 から 第十二章まであり、附録 交霊術とは何ぞや で終わっています。
賢治作品のなかに、としさんを想い求めた世界を理解するのに不可欠と迄は申しませんが、これらの著書は一読に値するかもと思はれます。
追記 栗原古城の古が小になつていました。かぐら川様からのご指摘があり、訂正をして
お礼を申しあげます。
玄黄社版 譯者 栗原 元吉 (2007年8月7日記)





栗原元吉(1882--1969)については、知りたいことがたくさんあります。鏡味国彦氏に『古城栗原元吉の足跡』という著書があるのですが、残念なことに近くの図書館に蔵書がありません。
『死後は如何』は、『死後の存続』(山崎剛/めるくまーる/2004.6)という書名で新訳がでています。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4839701172.html
投稿: かぐら川 | 2007年8月 7日 (火) 23時59分