フォト
無料ブログはココログ

賢治参考図書

  • Img_0215
    21年は一市は花巻村です。

« 秘事法門二題 | トップページ | 悲惨 »

2006-11-23

「蜜醸」

『春と修羅 詩稿補遺』に、「蜜醸」という詩がある。校本全集の校異に(580P)、『本篇を文語詩に改作したものが、第五巻所収「[林の中の芝小屋に]下書き(1)である。』とある。

 此処で説明をしたいのは、文語詩に改作されたのは「蜜醸」かどうかである。

「蜜醸」に出ている人物「こっそりひとり立っている」さん。此処の詩の場所も大体見当が付くが、今ならまだ桜の古老なら誰でも「利ッコさん」と言ったら知っているであろう。お断りをしておくが、当時は「蜜醸」は何処の家庭でも、何かの行事には必要欠くべからざるもので、特別の家だけではなかったのである。

 「蜜醸」の『(1)下書き(一)』は「林」で、『(2)下書き(二)』は「蜜醸」である。校異の説明が『なお、本稿表の下隅に鉛筆でやや大きく「文語」と記入されており、裏面左半、上よりには、鉛筆で、文語詩[林の中の芝小屋に]下書き(一)が記されている。』とある。まだ説明がなお続くのであるが、「文語詩[林の中の芝小屋に]」は、詩の内容からみて「蜜醸」とは無関係であろう。

 「かくし念仏」との関連で上記のことを確認して置きたいのである。

 注 「林の中の芝小屋に」下書き(1)と、「蜜醸」(1)下書き(一)は編集者が同じ系列にしている。下書き(一)は同じであるとしても、「林の中の芝小屋に」の「(2)下書き(二)」で、「法印の孫娘」の下書きがある方を採られたなら、「校異」での説明が分かり良かったと思はれる。くどい様だが、どちらも下書き(一)では同じ内容であるが、文語詩『林の中の芝小屋に』と、『蜜醸』は内容の違う作品である。

« 秘事法門二題 | トップページ | 悲惨 »

宮澤賢治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175783/12796400

この記事へのトラックバック一覧です: 「蜜醸」:

« 秘事法門二題 | トップページ | 悲惨 »