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賢治参考図書

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2007-10-06

下台三例

 

 昨年十一月二日に、「外台」に触れた。説明不充分であったのでまた記す。

 賢治の作品に、「下台」と書かれている例が、三例ある。

 「イーハトーボ農学校の春」 

 「さあ、ではみんなでこいつを下台<しただい>の麦<むぎ>ばたけまで持<も>って行<い>かう、」 この作品には、推敲過程で「第一形態成立時またはその直後」手入れのとき「総ルビが付される。」とある。作者賢治のルビであると言う。

  

 「牧歌」 {「春と修羅 詩稿補遺」}  

 「鉄ゲルの湧く下台の田をやり出した」 「旧 校本全集には、[ とだい ] のルビが付されている(38行目)が、これは作者自身の付けたルビではなく、校訂者の「難読」について適宜ルビを補ったものという。「新修 宮澤賢治全集」には、ルビが付されていない。(90頁) 蛇足であったことに気が付いたのであろうか。

 

 「来訪」 {「春と修羅 詩稿補遺」} 

 「下台ぢゅうの羽虫がみんな寄ってくる」 「校本全集には、[ とだい ] のルビが有るが、これは作者自身の付けたルビではなく、「新修 宮澤賢治全集」でも、ルビが付されていない。(143頁)  

 「イーハトーブ農学校の春」の場所は、旧農学校での出来事であるので、「羅須地人協会」下の、「外台」ではない。 

 「新修 宮澤賢治全集 語註」解説者の小澤氏は、地図にまで「下台」と記してしまった。「新 宮澤賢治語彙辞典」の解説者も間違うのもやむを得ない事であった。

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